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ほんまもん001

文脈(context)

(昨夜、TV番組で「東京タワー」を再放送していたので、つい思い出して)

3年前のベストセラー小説『東京タワー』の一節
 <・・・騒音にまみれたボウリング場の上というおかしなところに住んでいるけれど、もう、自分の住む場所を恥ずかしいとも、落ち着かないとも感じることはなかった。親戚や知人にお世話になっているのでもない、誰かの住まいに居候しているのでもない・・・・・・誰に頭を下げることもなく暮せる家だ。その気持は、ボクよりもオカンの方がずっと強く感じていた事だと思う。
年老いても自分の家と呼べる場所もなく、親類の好意の中を点々と暮らしてきたオカンにとって、この笹塚の家は今までで一番心地の良い家だったに違いない。
オカンとボクが初めて心から自分の家だと思える家にようやく、辿り着いたのだ。



ボクとオカンの住んできた辛さがそういわせるのだろうか?

3年以上も経過しても、私の心から忘れらない一節だ。

住まいを考える設計者の職業上、心に重く残る言葉だった。
その家族にとって、どのような生活をしてきたのか?
どんな思いで住まいについて感じてきたのか?
悲しみや後ろめたさや、喜びを感じてこれまで生きてきたのか?
設計者にとって決して外してはならないことであり、心を配って思い遣って聞き取らなくてはならないことだと思う。
家族の生きてきた、文脈(context)が心に届いてなくては、生命感にあふれた設計が出来ないように思う。

東京タワー

蕾タンポポ


白梅1      山茶花      松の枝ぶり

桜の蕾

刈り込み      カリン      スイセン4
犬を散歩させながら、白梅の満開や蕾の桜を眺めながら

きれいに刈り込んだ生垣や松の枝振りに目を奪われながら

遣水1
煎茶と源吉兆庵の紫蘇の香りが口に含むと広がる・・・・「遣水」をほうばりながら

家族のcontextのことをふと思い出した。





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Posted byほんまもん001

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