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ほんまもん001

原風景

<人は幼少の頃得た強烈な原風景の再現を生涯、追い続けるという。>

建築家の素養としてよく言われる言葉である。
このことは、我が家の次女の場合、6歳で初めて見たジョン・ジャーディ設計の「キャンルシティ」は、忘れることの出来ない光景だったのだろう。
この建物が間もなく完成予定と、告知した建築雑誌に掲載された時、「グランドハイアット福岡」というホテルに泊まってみようと、家族分予約して、その年の夏に家族5人で遊びに来た。
長男は中学生、長女は10歳ぐらいだった。一番下の次女は、タクシーでこのホテルに着いた時。
真っ先に降りた次女の帽子をホテルのボーイさんが「どうぞ帽子を・・・」と手を差し伸べた。
目を丸くしながら驚いてその帽子を差し出していた。
そのままホテルのフロントまで来てくれるのか心配だったのか・・・・
自分の帽子を持ったボーイさんの姿を気にしながら広いロビーへ入っていたことをついこの前のことのように思い出す。
それから、25年も過ぎてしまった・・・・

次女は建築の道には進まなかったが、そのシーンが強烈だったのか、大学は北九州へそして就職は、この福岡のホテルの近くに決めた。
この建物を設計した、ジョンジャーディは、この建物を皮切りに日本での著名な建物を設計する機会を得た。
・・・「キャナルシティ」「リヴァーウオーク北九州」「なんばパークス」「六本木ヒルズ」「ドバイモール」・・・・・
東洋の日本人のクライアントたちと何度も打ち合わせを重ねたのだろう・・・・・
75才で亡くなったジョン・ジャーディのその頃のスケッチが残されている。

建築家を志さなくても、その建物に接した原風景を再び訪れるように進路を決めて進んできた次女のことを想う時
設計に携わるものとして、それを見る人の原風景を造っているのかもしれないと、責任と自覚を想う時がある。

ジョンジャーディのスケッチ1 キャナルシティ1996

なんばパークス2003 なんばパークス2003-2


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