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ほんまもん001

批評の極意

ある特攻隊員の死 祖母とたどる兄の最期 小林秀雄の批評の精神

先の戦争で亡くなった遺族の悲しみを、74年後に再び見つめ直すTV番組(NHKのEテレ)
『ある特攻隊員の死~…』
女性ディレクターの祖母の回想から 始まる。特攻隊員として亡くなった兄の消息を求めて真相を調べて回るドキュメント
被害者家族の悲惨な思い出のシーン。
この戦争が、こんなにも悲惨な結果を残すとはほとんどだれも想像していなかった。 むしろ軍国主義のさなか、非国民とさげすまれるより、祖国を守ろうとする気概で身を投げて特攻機の搭乗員になった若者。
彼らの心境は、残された手紙や写真で見ること、生き残った人たちの証言で死を見つめて生きることが唯一の残された道であった事などが判ってくる。

TVを観ながら、二冊の本のことを思い出していた

『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』 武田砂鉄 解説
『無私の精神』 小林秀雄 著

 批評の極意として、小林秀雄の特攻隊への批評家の視点が<無私の精神>の裏表紙に書かれている。
大江健三郎が記載した、その言葉をそのテレビ番組を見ながら思い浮かべていた。
結果が分かった現在からその当時のことを分析することは容易なことかもしれない。
しかし当時の人々のそれぞれの立場で考えをめぐらすと、あの戦争のウネリのような大きな流れは、日本人の心をそのまま飲み込んですべてを巻き込んで進むほどの圧倒的な破壊力があったと思う。
それは軍国主義という言葉で簡単に表すことではなく、人々も意気高揚してそのことを受け入れていた・・・という事実。

大切な家族や子供たちを失った悲しみは、取り返しのつかない深さにまで人々を落とし込んだこと。
こんなことが、現実にいくつもの事例と共にあったということを、改めて心に留めておきたい・・・・Eテレ 番組でした

連休のさなか深夜まで撮り貯めた 録画を観ながら・・批評の極意と 若いNHKの女性ディレクターの熱意に心揺さぶられて
私達は、つくづく不条理な時代を生きる事も幾度となくあった・・・・・その事を思い知らされる
一人の意見を、きちんと持とうと・・・・つくづく思う。


朝目覚めると、戦争が始まっていました 井伏鱒二 開戦時の日記

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