家路
2018年01月19日

高さ20センチぐらいのこの人形には、一目見た瞬間に、日本の母の家路を急ぐ姿に見えた
柔らかいマフラーのたなびいている様子が寒風の強さを教えてくれる
吹雪が舞うような寒い時に、仕事を終えて帰宅する姿は、この寒さの中、家で待っている幼い子供たちがいるのだろうかと
想像を掻き立てるほどに、慈悲深い日本の母の優しい雰囲気を漂わせている
もう十年以上前に、小雪舞い散る中を、高松松島付近で、自転車の後ろに幼い子供を乗せて前の籠にはスーパーで買った買い物袋と手提げかばんを入れて、ペダルを漕ぎながら、懸命に寒さをこらえて帰路について居る若い主婦の姿を見た時のことを思い出した
この様にして、私の母も、家で待っている子供のために働いて、働いて、・・・・手があかぎれで痛々しくなっても
泣き言云わず、子供や家族のために働いていたシーンを思い浮かべる
この可愛い人形に込められた人形作家の心に感動して、いつまでもガラスに額をつけて見つめていた
香川県立ミュージアムで開催中の伝統工芸展
この日曜日の21日までが開催
招待状を頂いた、硯作家の作品も見つけて嬉しく拝見させてもらいました
その作家さんの硯を又遣ってみようと・・・・見つめながら楽しく心を膨らませた
人間国宝の作家さんと研修生のDVD鑑賞には、いつも感心する!!
今年は金箔を使った九谷焼きの作品でした


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