FC2ブログ
ほんまもん001

ひとりでもやる

先週の安保関連法案の騒動の頃から読んでいた本
山本周五郎の「樅の木は残った」
この本は3~4度目の読書になる

仙台伊達藩のお家騒動とそれにまつわる密約の伏線
主人公の原田甲斐がたった一人で伊達藩存続を願って行動する
敵を欺き、見方をも欺いてたった一人で抵抗するが、最後には殺されてしまう。
唯一真意を汲み取って信じ続けてくれたのは幼い時に助けた、宇乃ただ一人、原田甲斐の生き方を象徴する様に樅の木が庭にそびえている(山本周五郎の独特の視点により・・・)

甲斐が主水に言う、最も象徴的な言葉
「これからは一ノ関はいろいろと手を打つことだろう、だが決して刃向ったり、抵抗したりしてはいけない、それは彼らの思う壺にはまることだ、火を放たれたら手で揉み消そう、石を投げられたら躰で受けよう、斬られたら傷の手当てをするだけ、--どんな場合にも彼らの挑戦に応じてはならない、ある限りの力で耐え忍び、耐え抜くのだ、これは亡き周防どのの意志として、覚えておいてもらいます」

第二次世界大戦下のナチス政権のもと自国民の正義を貫き抵抗して、時の政権に処刑された人々がベルリンには残されている
そのプレッツェンゼー処刑場のことを作家の小田実から学んだ。
その経験から小田実は「ひとりでもやる、ひとりでもやめる」と平和主義を考えて行動した

まさしく小田の考えとよく似た行動を伊達藩の原田甲斐もひとりで実行したことになる。

今回の安全保障関連法案の事を想いながらこれらの小説やエッセイを読んだことは平成の安部政権下の行動を俯瞰する様に見れたのが良かった。
デモに参加している人達は一人一人が主人公、それが今まで歴史の中で新しい行動だった。

一般市民の中で安保法案に賛成の人も反対の人も共に自由に意見が述べられ、絞首刑やギロチンに処刑にされないことがこの国の平和を物語っている。
でも、無理を押して行使した安部自民党政府は大きな反動が後に降りかかってくるだろう。

決して平和主義とは思えない政策と憲法解釈はただでは済まされないだろう。
かつての歴史が物語っているように・・・・・

犬死だったと伊達藩の存続を願った甲斐の行動を想っても、それだけで終わらない。
ベルリンの処刑場で、ギロチン処刑された市民たちの死が数十年して現在の人々の心に抵抗する勇気を与えてくれている。
こうして見ると、原田甲斐の死もベルリンの市民の処刑も、決して無駄な死に方ではなかったと思う。

歴史はそう簡単に終わらない事を私達に教えてくれている。

樅の木は残った01
ひとりでもやる 2


スポンサーサイト



ほんまもん001
Posted byほんまもん001

Comments 0

There are no comments yet.