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ほんまもん001

最後の文士

作家になりたいという相談者に対して
(朝日新聞「悩みのるつぼ」)
――作家になるには書くこと以外の全てを捨てる必要があります。これは絶対必要条件です。それは苦痛を伴いますが、苦痛を感じれば人は真剣になります。心に血がにじむからです。――

そう答えた作家、車谷長吉が大阪都構想投票日の17日に亡くなった。
この作家のことは、数年前、愛知県西尾市で店舗の現場監理をしていた頃を思い出す。
四国から毎週新幹線での往復は彼の小説を読みふけっていた。まさに血のにじむような簡潔な文章とボキャブラリーの豊富さに感心しながら彼の世界に足を踏み入れた感じだった。
世捨て人のような極貧の生活者だけが知りうる視点を生涯忘れなかった最後の文士のような人でした。

西行法師のような「世捨て人」になりたい。

《世の中を反き果てぬといひおかん 思ひ知るべき人はなくとも》

「朝は四時に起きます。奥さんが七時頃起きるので、それまでの三時間が自分だけの時間。書斎の静粛の中で、小説の構想を練ったり、瞑想したりするんです」

車谷のその生活態度は新鮮に受け取れ、私にとって刺激でした。

その文士から
『口の軽い男には三文の値打もない、と昔から言われています』・・・・・の言葉に脱帽です。


車谷長吉05

車谷長吉01
書斎21車谷長吉4





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