街の人気者
「カーンカーンガンガンガンガンコンコンガンガンガンガンガンガンガキンガキンカンカン・・・・・・・・・・・」勇ましい勢いで騒がしい喧騒の街中をより一層やかましくするような鐘の音。
東讃の都会・・・三本松のお祭りに切っても切り離せない虎獅子の鐘の音。
これを叩いているのは、小倉祇園太鼓の暴れ打ち以上に威勢のいい出晴(ではれ)の<マーサン>だ。
もう50年も前のことになるが、小学生の私は三本松の祇園さんの前で叩いている虎獅子の鐘の音を大黒屋の薬局の横の路地で聴いていた。
大人たちの群がっている大勢の人並みに視線を遮られて、聞こえてくるのはその音と雑踏の騒音。
そして、日本酒の臭いがお祭り気分を否が応にも盛り上げていた。
でも誰もが、この日のエネルギッシュな<マーサン>を下町の人気者として、また誰も真似できない見事な打楽器奏者として一目置いていた。
常日頃は、ニコニコ顔でリヤカーに残飯を集めてながら、子供達とじゃれていた。
いま思うと、ちょうど小倉の無法松の一生の「富島松五郎」と仙台の「仙台四郎」を足して二で割ったようなお人だった。
先日、親類の人と話しをしていて、坊主頭でちょび髭のそんな<マーサン>のことをふと思い出していた。

東讃の都会・・・三本松のお祭りに切っても切り離せない虎獅子の鐘の音。
これを叩いているのは、小倉祇園太鼓の暴れ打ち以上に威勢のいい出晴(ではれ)の<マーサン>だ。
もう50年も前のことになるが、小学生の私は三本松の祇園さんの前で叩いている虎獅子の鐘の音を大黒屋の薬局の横の路地で聴いていた。
大人たちの群がっている大勢の人並みに視線を遮られて、聞こえてくるのはその音と雑踏の騒音。
そして、日本酒の臭いがお祭り気分を否が応にも盛り上げていた。
でも誰もが、この日のエネルギッシュな<マーサン>を下町の人気者として、また誰も真似できない見事な打楽器奏者として一目置いていた。
常日頃は、ニコニコ顔でリヤカーに残飯を集めてながら、子供達とじゃれていた。
いま思うと、ちょうど小倉の無法松の一生の「富島松五郎」と仙台の「仙台四郎」を足して二で割ったようなお人だった。
先日、親類の人と話しをしていて、坊主頭でちょび髭のそんな<マーサン>のことをふと思い出していた。

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