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ほんまもん001

火鉢

寒いときに、暖をとるのは人の常。
いまや暖房設備として、どこの家庭でも職場でも、エアコンやファンヒーター、ホームコタツなどで暖かくしている。
苦もなく、スイッチ一つで暖かい空気が流れてくる便利な時代だ。

原始の時代は、焚き火だったろうと思う。
文明が進んだ中世以降は、炭を用いた燃料による「火鉢」も庶民の身近な暖をとる設備となった。

それはつい最近まで、家庭の片隅にあったと思う。
でも忘れかけていたこの「火鉢」に昨日手をかざして温まった陶器製のすべすべの淵に触れていた。

瓦町の小谷歯科医院のロビーには木製のキャスター付の台の上に座布団を敷いてこの「火鉢」が置かれている。
スタッフの人に聞くと、毎朝炭に火をおこして準備をするらしい。

手間の掛かることは、今風でないが、寒いところからエアコンの効いているこの待合に来て更にこの「火鉢」に迎えられると、手をかざしたくなる。
炭の香りと火の色、手に触れるすべすべした陶器の温かみ、どれもが懐かしい香りを伴っているが、丁寧に迎え入れられた感じがする。

火鉢から発する輻射熱もそれを増幅させて体感温度を助長する。

今朝のような寒い時の一番のもてなしは、温かさを差し上げることだ。

『体の芯から、あったまってね・・・』といわれると、本当に嬉しくなる。

手打ちの真鍮のヤカンが五徳にかけられ、
火箸や十能が立てられてあり、灰が綺麗に掃き清められている。

スタッフの人たちは何も語らないが、青い陶器製の火鉢から発する炭の暖かさは、それを頂いたような気持ちにさせられた。
火鉢1

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