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読書に誘われて
- 2019/06/13(Thu) -
   塩一トンの読書1       霧の向こうに住みたい2
パソコンのディスプレイに背を向けて、後ろの机に向かって椅子から立ち 読みかけの本に手を伸ばす
その体制で本を手にすると、ちょうどペンダントの照明器具の下で明るく活字を読むことができる
眼鏡もかけず、裸眼で心地よく活字を目で追える

須賀敦子の<塩一トンの読書>は、私の心の乾いた部分にたっぷり水を遣るごとく 吸い込むように 心の奥に入ってくる
聖心女子大を卒業して大学院まで進んだ人の生き方と、その背景となった読書への傾倒ぶりを、この本からは見る思いがする

フランス語イタリア語という翻訳家としての才能を知ると、神谷美恵子さんと一脈通じるところがあると 想像しながら

昨日も今日も・・・・追われるような設計の仕事から逃げるように、時折・・・・・・ディスプレイに背を向けている

   ミラノ霧の風景2          須賀敦子が歩いた道2


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立ち読み
- 2019/05/01(Wed) -
本棚32 短歌 少年刑務所32

仕事の合間に立って本棚の本を読む
振り返ると、書道用の毛氈を引いた机・・・・墨を摺ってない時は書道時間
本棚に手を伸ばし
照明器具の近いところで読むと、明るくて活字が読みやすい
つい2~3ページを読みながらその時だけは仕事のことを忘れている

穂村弘さんの短歌の解説が分かりやすくて読みやすい
言葉の持つ楽しみを誘うようで・・・短歌の奥に秘められた心の躍動を推し量る

昨日は、石井町のお子さんがこの建物と同い年・・・2才になりました!
下足箱の前で はしゃいで見せてくれた!

穂村弘43 石井町の家2


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稽古日
- 2019/04/06(Sat) -
書道稽古4 ならぶかたち34

曜日の変更を受けて、朝から書道の稽古日。 
昼から生花の稽古。

移動する車の中はもう夏日。 クーラーを掛けながら走る

陽射しの良いところのアマリリスの鉢は満開、輝いている

庭の桃も、ツルニチニチソウも開いて明るい庭

シャクヤクの新しい葉も柔らかく~伸び始めて 庭いっぱいの我が家の春です

カステラの上のザラメも輝いて・・・・・・・その名の通り「ザラテラ」

ハナモモ34 ツルニチニチソウ

シャクヤク3 桜蕾

アマリリスのオシベ01 ザラテラ43




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二月三十一日
- 2019/03/03(Sun) -
本をどう読むか1  時計2月31日1

本を読みながら、腕時計を見ると日付は『31』 になっている
そうか、二月であれば三十一日なのか?
しかし二月は二十八日までなので今日は三月三日
三日間はどこへ行ったのだろうかと、貴重な日にちが減ったかのような錯覚に陥った

その時に読んでいた本は、岸見一郎さんの『本をどう読むか』

多読の著者らしいタイトルだが、近年本離れが嘆かれている世相を反映して、いかにも出版社からの
要請といえそうな、 内容でもあった。

先日、友人から 
『本を読んでも集中できない‥‥』 嘆きとも言えそうな言葉を聞いて
ちょうどこの本は最適の本ではなかろうかと、連想した

確かに、読みたくない本、長編の本は読むのが、心を重くさせ、文章が心に届かない事がある
目は、活字を追っているが、内容が心に届いてこない。

しかし、読みやすい文章、読みたかった本、の場合は、ついつい時間を忘れて読んでいる。
心と本の関係は、意外とそんなものかと思うことさえあるな~

感想文を義務づけられていない分、快適に読み進めることができる
同じ本でも、二十代に読んだ本を、六十代になって読み直すと 全く新鮮な文章に出会ったような気持ちにさえなる

昔読んだ本も、最近気になった本も 興味が沸く本こそ・・・・心の刺激になる本だ

今年の新年競書
『玲瓏として 玉の 人格』

昨日の生花稽古
 観水型盛花 
さんご水木・バラ・レザーファン
花留めは七宝
花器は尺一丸水盤

観水型盛花2  玲瓏として玉の人格1


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地面にぴたりと鼻をつけ
- 2019/03/01(Fri) -
ピーターライス1 オーヴアラップ1

「私はちょうどキツネを追いかけている猟犬のようなものかも知れない。地面すれすれの動物を追っているせいで、
いったい自分がどこに向かっているのかわからなくなってしまう。地面にぴたりと鼻をつけ、獲物の軌跡を逃すまいとしているのである。」

構造エンジニア:ピーター・ライスの自伝に最後に書かれていた言葉である

シドニーオペラハウスを皮切りに、ポンピドーセンター。ロイズ保険本社ビル。シャルルドゴール空港。関西国際空港ターミナル。など
20世紀後半に完成した名だたる建物の存在は、この人の存在なくして完成しなかったであろう。
オーヴ・アラップのエンジニアスタッフとして、世界中を一か月に一周のサイクルで飛び回り駆け抜けて
そして1992年に、57歳という若さで、逝ってしまった。

同じ方法や工法はしない。毎回違う工法とアプローチで、観たこともない構造システムを作り上げる
まさしく天才肌の人
このような人がいたから、21世紀の新しい門出が引賭けたのかと・・・・・思う。
建築家をサポートしてくれるこんな頼もしい人は、かつていただろうか?
今でこそ、構造エンジニアの名前が建物と共に語られるようになった。
感動と勇気を私たちに与えてくれた人・・・・・ピーター・ライス

香港上海銀行1  香港上海銀行2

シドニー2  シドニー1



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硯の水
- 2019/02/23(Sat) -
硯と墨 事務所32

寒の水に しづかにひたす 硯石 蒼き匂いの いさぎよくして <古泉千樫>

明日打ち合わせの仕事、準備を済ませ・・・・お菓子・紅茶で一服、 そして墨を摺る
課題提出の作品を最近は出し遅れていると反省しながら

墨を摺り、先程まで考えていたプランを思い浮かべながら、手元の硯とは違うことを脳裏に浮かべて
思い残すことが、次から次に出てきて、いさぎよく突き抜けた感じがしない・・・・不完全だと思いつつ

ル・タン・デ・スリーズのケーキと 三友堂のカステラ が 本日のスイーツ

チョコとシュークリーム1 カステラ 三友堂  




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陋習(ろうしゅう)
- 2019/02/14(Thu) -
井上有一1  井上有一2
上田桑鳩に師事して11年間習ってきた井上有一が書道界と、決別して35歳の時に記したl記録に

『書道界の陋習(ろうしゅう)を知り絶縁を宣言する』 昭和26年(1951年) と表現している

この時期の前後のことを読み砕いても、毎日書道界退会の理由を詳細には記載されていない。
しかし、師匠に対するスタンスと毎日書道展などの入選と審査の進め方に対して心の底から・・・
書道界の人々に対して嫌悪感を抱いたのだろう。
それは自分自身この書道に賭けていたエネルギーが高かっただけに
それに比例して、受け取る反発感情も激しく 井上有一自身に決心させたから 陋習という吐き捨てるような言葉が出たのだろう

この流れを読みながら、生花界のことを想った。
池坊の家元まで丸亀から学びに行っていた、中川幸夫にとって、世襲制の家元に対する思いは井上有一と似通った陋習を見出したのかもしれない
書道展の作品には優劣を審査員が付ける、それまでの習い事にはお金が介在する
お手本を先生から購入すること、生花でいえば、昇段するのは、登録費用と称するお金が尋常でなく発生する

真剣に新しい書道や生花を進めようとすると、既成の団体は様々な面で大きな障害を抱えている
そのまま、業界の慣習に従えば、波風も立てずに過ごせたのだろうが、井上有一にとっては、陋習として許せなかったのだろう

それからの30年にわたる書道人生は大きく羽ばたく作品の列挙となった
にらみ返すような眼光鋭い目付き
全身で紙にぶつけるような、筆運び
こんなエネルギーを掛けるのだと・・・・・圧倒されながら写真を見る

仕事は、教職としての収入減に頼って・・・家族を養う
家庭での井上有一は子供たちを叱ったり、進路を命じたりすることはなくほとんど放任主義だったという
むしろ温厚で優しい父親だったと
そんな生き方を想像しながら、『日々の絶筆』 を読む

       井上有一3                 井上有一4

井上有一5  井上有一6



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感情が切れない生き方
- 2019/01/28(Mon) -
朝日28

日曜日に読んだ本、二冊 「人生は生きがいを探す旅」  「神谷美恵子の世界」

「神谷美恵子っていう人はキレないんです」

戦前、女学生が医師になることを望んでも、当時通っていた津田塾の塾長も両親も猛反対された
感情が切れずに、いつか自分の生きがいというものをあの人たちも分かってくれるに違いないと一応、表面的にはそれに従う

加賀乙彦さんが「神谷美恵子について」津田塾大学で講演した記録を読んで、特に心に響いたところ

この感情を破綻させない性格は、幼い時の両親の日々の軋轢を観てきた経験も一役かっていたからではないだろうか?
いつか母親が家を出て行ってしまうかもしれないという不安感
波風立てずにいい子でいなければいけないという自制心
おとなしくて、辛抱強い性格

神谷美恵子の65年という人生の中で、一番望んでいたハンセン氏病患者の心の支えになるという仕事は15年間でした
外国語を学んだことも、家庭生活で二人の子供を育てたことも、その為の経験だったともいえる
文学とバッハの音楽が生涯を通じて最も好きだった趣味かもしれないが、抜きんでて文学的な才能は外国の書籍を翻訳するときに一気に開花する。
長年学んできた土壌があればこそ、ニュアンスの違う外国の言葉を真髄を突く様な日本語にして語る才能となったと思う
表現豊かな日本語を使えるということの大切さ、死の床にあっても、次男の嫁に語り掛ける言葉は起承転結があったという

次男さんの対談記事で、家庭ではよくしゃべり、泣いたり叫んだろしておりましたと聞くと、・・・それも人間らしく、ほっとする。

巻末の年譜を見ると、多種多様な仕事や要件に流されながらも、ついにはライフワークといえる精神科医の仕事と思想家としての著作活動も完成させる。教職について授業後のカウンセリングまで行ないながら務めたという。
こんな見事な生き方をした人が 日本人の先輩としておられただけでも、心揺さぶられる

黄金色に輝く・・・・・今朝の朝日 7時頃

神谷美恵子の世界1   加賀乙彦 講演記録




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風を書く
- 2019/01/20(Sun) -
風を書く1

調和体の稽古
「虎は風を起こす」
それぞれの文字を字体辞典で調べて、お気に入りの文字の臨書から始まり
特に、風という文字は字体辞典で調べる、その中の二つの文字を稽古する。

藤原行成の 風
空海の 風

墨がなくなるまで、今日も稽古した
休みの日でもできる限り時間をかけて、仕事の合間に稽古する

仕事は、計画中のゲストハウスをスケッチする・・・・・・スマホで Spotify を聞きながら
ゲストハウス計画
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古本再読
- 2019/01/19(Sat) -
琳派調生花1

名著「夜と霧」は20年くらい前に読んだ記憶はあった、しかしNHKの「100分de名著」で諸富祥彦 先生の解説で目を開かされたような気にさせられて、古い本棚を探しに行く・・・
最近になって、ちょうど、東北の震災後に再びこの本に注目を集めて読まれるようになったという
諸富先生と姜尚中の解説は分かりやすく、これほどきちんと読んでいなかったと思い、古い本棚から探してきて再び読み始める
読み下しの解説に感心させられながら、この活字に目を奪われる。

合わせて、土居健郎の「甘え」の構造。 外山慈比古の「思考の整理学」
この三冊は何度も手元に置いて目を通していたい、振り返って読み返してみたいと思う本。

付箋と赤の水性ペンを手にして

今日の稽古、琳派調いけばな
黄中菊
小菊
レザーファン

庭のオレンジの餌は毎日少しづつ鳥がついばみに来ている


夜と霧1思考の整理学3甘えの構造1 オレンジの餌






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