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らんたいきんま
- 2020/03/19(Thu) -
キンマ茶箱1 キンマ茶箱2

フランス王室の御用達の工芸品
・バカラの(Baccarat)小さな村の本社工場から展示された品々
・ショーメ(CHAUMET)のダイヤがちりばめられたティアラ
・ゲラン(GUERLAIN)調香師の仕事ぶりとオートメーションで瓶詰めされる香水瓶
昨夜録画していたBSプレミアムの再放送を見たことが心に残っていたのか
フランス職人たちの目を見張る技を思い返していた
現場からの帰り、お昼前に高松市立美術館で開催中のバウハウス展を覗いておこうと車を走らせた

結果的には、そのバウハウスの展示よりも私の心に響いたのは、昨年亡くなられた無形文化財保持者・太田ひさしさんの作業ぶりをDVD放映中、1階の常設展示室で観れた事が今の私には、刺激になり何より良かった

石膏での形作り➡ 竹を割いて材料造り
下地として作る、竹で網代に編んだ二重の籠の上に、漆と和紙で下地を作り
さらに糸を巻きつけて形状を縛り、その上に漆で固める
塗り重ねた漆に研で絵を掘り込んでいく
1mmの間に4本の溝を切り布目模様に下地を作る
(この時のみお弟子さんに定規の片方を持ってもらう)

薄く細い竹を網代に組んだ局面をあらかじめ削ってある桜の内籠に貼り合わせる
漆で固めてほぼ形状が出来上がると中身の木をバラして抜く
この蟻組した桜材の無垢材下地も一人で作る。(この木組み仕事は製品として残らないが見ごたえ十分の品物)

その軽さが信じられないとばかりに華奢で丈夫なつくりの箱
(らんたいきんま)の意味がよく分かった
そして同じ寸法で絵柄の違う、「春風」「浅春」「春彩」とあることも知った

市立美術館に展示してある、「浅春」は まじかに現物が見れて
その2年間という掛けられた手間を想う時、フランスのショーメの職人さんが小さなダイヤを見事に爪を立てながら止めている姿を思い出していた

気の遠くなるような準備作業と少しずつ自分一人で作業をしていた 太田さんの姿にものつくりの姿勢を励まされる思いだった
昨年88才で亡くなってからも、展示されている品々の見事さに感動させられた。

池越しに休憩中に太田さんが外を観ている風景が、よく見たことのある景色だったので、後で調べて・・・・・
屋島の太田さんのお隣が大西忠夫さんの家でその向かいが友人の吉岡直樹さんの家、そのお隣が亡くなった山本忠さんの家であることもこの時知った。

太田壽1 太田壽2020
バウハウス展 バウハウス展2



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本物と偽物
- 2020/02/17(Mon) -
Yチェアー3 チャイニーズチエアー 4
高松北浜のカフェでYチェアーらしき椅子に座って、注文したコーヒーが来るまでの間
座った椅子の感覚が妙に違う・・・・
座面の高さ、ひじ掛けの高さ・・・・・・
Yチェアーにしてはこの座った感じの違和感はないだろうと・・・・
立ち上がって、椅子をひっくり返してメーカーのラベルを確認していると・・・・お店の店員さんとオーナーらしき男性が
慌てたように、尋ねて来られた・・・・
『何か不具合でもありましたか? 』
『いや~そうじゃなくて座りごこちが・・・違うから~』と私
『・・・ハンスヴェグナーのYチエアーではありませんよ・・とてもじゃないけど買えませんよ!』 オーナーの男性

『やっぱり(模造品)バッタもんですね~ なるほど~!』 と私

店員さんもオーナーの男性もほっと一安心   という様相

私は、納得して再びその椅子に座る
毎日、朝食時に座って、≒40年
身体がその椅子の心地よい寸法を覚えている
ひじ掛けの高さが、10mmでも高くなれば、すぐ解る
チャイニーズチェアーも購入して長い
この椅子の座り心地感は抜群
ゆったりとしっくり包んでくれる座面の感覚・・・さすがだと感心しながら居心地に酔いしれる
高額商品であることは、偽物に触れた時によくわかるものだと納得する

写真は事務所で使っている ハンスヴェグナー作 Yチェアー と チャイニーズチエアーPP56

今朝も朝からレストランの扉の交換
枠の塗装に半日費やした
下地はシート張り木枠、その上に水性のペンキを塗っていた
それとは分からずに、油性塗料を塗ったので塗装が浮いてきた
仕方なく・・・塗装面をケレンして取り除き、水性ペンキで塗り直し
建具を吊り込む時間より二倍以上の時間を要した
塗装のリフォーム・・・いい勉強になった!


木製枠塗装3 木製枠塗装4


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伝統工芸展
- 2020/01/11(Sat) -
第66回伝統工芸店-1        第66回伝統工芸店-2
毎年楽しみにしている、伝統工芸展、今年で66回目

NHKのTV番組この前、見かけた作品が目の前にある
それだけで、感動のレベルが違う・・・・

一通り、展示作品を見学してから、地下の講堂で、13:30から14代今泉今右衛門さんの講演会も併せて聴く
 スライドを見せながら、懇切丁寧に、なおかつ謙虚に話される態度は
重要無形文化財・人間国宝の人とは思えないほどに 控えめな語り口に驚きながら

柳宗悦の言葉 「作り手が民芸を意識したら、民芸でなくなる」 と語りながら
計算された美には、感動がないという。

何度も繰り返し、試行錯誤しながらどのようにしたら感動を呼ぶ作品が出来るのか?
何度も苦悩した人ならではの謙虚なつくり手としての姿勢を感じながら、聴かせてもらった

「ブランドを造ろうとして作ると、ブランドではなくて、駄目になるんですよ!」
と聞かせてもらった批評家の言葉が今泉さんの心に残ったという

「重要無形文化財の表彰式の時、待合室で隣の席の柳家小三治さんが侍従長との会話で
『最近の落語家さんは人を笑わそうとして話している人が多いですね~』侍従長
『そうなんですよ~ そこが問題です!』 小三治

落語はその内容をきちっと語ると、その噺の物語には、心情が浮かび上がってきて感動するものですから~
受け狙いはしなくていいんですよ!  とでも語っているように今泉さんの言葉が私の心の深く刺さるようだった

陶芸のものつくりの姿勢と、私たちの仕事と一脈通じるものがあるなと メモをしながら、今泉さんの講話を聴かせてもらった

いつもの、山口県下関の硯職人、堀尾信夫さんの作品もご本人からご案内を頂いていたので
じっくり視線を近づけて拝見させてもらいました


午前中に時間変更してもらった、生花の稽古は
年はじめ、として
自由表現
花材は モンステラ(3) 菜の花(2) ブルーファンタジー(2)

これでも、先生から・・・・手直しを言われる

我家横の西代川にはこの前から、カモの群れが 20匹弱毎日来るようになった
昼には見かけないが、彼らにとって、越冬の絶好ポジションなのか、危険度の低い安易な場所なのか・・・
夜になると、河口のこの場所に集まっている。

新年創作生け込1 カモの襲来11


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鉛筆削りナイフ
- 2019/09/27(Fri) -
ナーゲルナイフ1 ナーゲルナイフ ダマスカス鋼
今まで色鉛筆とか鉛筆を削るのに、切り出しナイフを使っていた。
いつでもよく切れるように、時折砥石で研ぐことも忘れずに
しかし、紙を切ったりするのは、カッターナイフが便利で、研ぐ必要もなく重宝していた
ここにきて、NETで調べてお気に入りの刃物メーカーを知ったので鉛筆削りとカッターナイフの代用として神沢鉄工所のナイフを購入
ブランド名 『FEDECO』
ホームページも、ナイフのデザインも、直営店舗を構える戦略も今風に洗練されている
いずれも小物ばかりのナイフを工夫を重ねてデザインされた代物
今回は、長さ122mmと小型ながら角のようにカーブした吉野杉の取っ手が特徴のナーゲルナイフ
刃物は縞模様の波紋が特徴のダマスカス鋼
切れ味はやはり、切り出しナイフが勝ります

さらにお気に入りは、本種子島鋏、本当によく切れます
ドイツのゾリンゲンは、比較にならないほどに・・・・スパっとこの鋏はよく切れます

切り出しナイフ 昭三作 本種子鋏


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香川の漆芸を聞く
- 2019/09/11(Wed) -
夜明け前3 夜明け前34

今朝の三本松でのモーニングセミナーは香川漆芸研究所の所長、古川京司 さん
拝聴させてもらいながら、香川県では知事以下漆芸や瀬戸芸に対して、懸命に広報活動をしているんだと思った
毎年見ている県立ミュージアムでの、伝統工芸展のことを思い出していた

DVD観賞として伝統工芸展のロビーで放映されている『わざをつたえる』は見ものです
重要無形文化財保持者が伝承者養成研修会を2~3年にわたって5~10名に指導している姿を詳細にわたり写されている
「陶芸」「染織」「漆芸」「金工」「木竹工」「人形」「諸工芸」どの工芸もその技に感動させられる

漆芸はとにかく手間がとてつもなく掛かる仕事、その積み重ねを今の時代にも継続して新しい時代に、革新を重ねて
進めていることに感心させられた。
香川県広報課が出している『みんなの県政』 の巻末には、浜田知事のコラムが香川県の取り組み姿勢に感心させられる。


香川の漆芸1   香川の漆芸2

香川の漆芸3  香川の漆芸4



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日本伝統工芸展
- 2019/01/10(Thu) -
ネスターマーティン1
 計画中のお客さんの家でのストーブ談義をしていたら、実家のストーブを見てみるかいといわれ・・・・
ベルギー製の ネスターマーティンを見学させてもらう
正面のガラス面が大きく、モダンなつくり、炎を見ているだけでも薪ストーブに癒される
家全体も体の芯から・・・・ふわーっと暖かい

お昼に見学に行った、県立ミュージアムの日本伝統工芸展、今年も造り手のライブラリーを研修生の作品と共に見学
銅と銀の合金の板(四分一)2.5mm から器を作る
ハンマーの柄造りから初めて、二年かかりの研修を早送りで説明

研修生もプロの業師、少し教えたら、どんどん作っている
こそ技能能力にその道の職人技を感じる
他の作品も、いつもの通り、見る目を圧倒する力作ぞろい
ものつくりの端くれとして、刺激をいっぱい貰って帰る

  伝統工芸展1       伝統工芸展2

金工作品4  金工作品3

金工作品2  金工作品1



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現場からの発想
- 2018/12/26(Wed) -
電動マルチツール 二年前に電気工事の職人さんが現場で使っていた蓄電池タイプのマルチツール。 コンセントボックスの穴明けのためにボードや合板をカットする道具。 以前は、先端が細い切り回しといわれるのこぎりを使っていた。
でも今回の床張替の工事では、大工さんが隅の合板を切り込むのに使われていた。 ケーブルの無い18vの蓄電池タイプの電動具。
刃先部分が細かく振動して左右に揺れてのこぎりの代わりをする。
現場からの要望に応えて、道具を開発する行為・・・・・進歩・改良してここまで来た工具の発展してきたことを感じさせる。
アタッチメントの交換部品も多く現場からの要求項目に対応して進歩 ・ 発展させてきたことを思わせる
最初は、設備工事をする職人さんの工具が、木工事をする大工さんにまで浸透してきたことの情報の広がるスピードに感心させられる。

私の乗っている自転車の部品も、ようく見ると、メーカーの人達の様々な工夫ぶりに、熱意と執念のようなものを形にしたのだろうと・・・・自転車が語ってくれる。

アレックスモールトン独特のフロントのサスペンション機構、硬質なタイヤの腕への反動を柔らかく受け止めてシルキーな反応を楽しめる
リアのクッションは、丸いゴム状の中間部材を入れることによるフレームクッションというユニークな形状。
いずれも、他のメーカーでは見ないこのメーカ-ならではの個性を感じる

ギアチェンジパーツは、アライの変速機ではなく・・・・・SRAM の 変速機。

中間部分のトラス構造の繊細なフレームを一つのボルトを軸にして接合。そこが分解可能なポイントにもなっている
前輪側と後輪側に分解できて、車のトランクなどに入れて簡単に運べるこの自転車の特徴

スピード感や快適さは抜群!
どこを見ても、現場からの要求事項に対する創意工夫を感じさせる・・・・魅力的な自転車だ
今からの寒風吹き抜ける季節はちょっと身が引ける・・・・・・とりあえず車にしておこうかと・・・・

自転車  スラム1

スラム2  フロントサス

リアクッション  フレーム


 

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道具の手入れ
- 2018/09/23(Sun) -
盛花直立型2

墨を摺る時、気持ちよく墨が下りるときは素早く黒い墨がにじんでくる、しかし長く使っていると、鋒鋩(ほうぼう)の間に洗い落とされない墨が詰まってきて、気持ちよく墨が下りなくなる
そんな時、まとめて、硯用の砥石(ナグラ)で硯に研ぎを掛けると、見る見るうちに細かな鋒鋩(ほうぼう)が甦ってくる
乾いたときに、光にかざすと小さい突起がよくわかる
電子顕微鏡で、この鋒鋩を観た写真は、岩の繊維のままに複雑に絡み合って硯の表面を形作っていることを知る
よく使う五個の硯を濡らしながら砥石で研いでみた
手持ちの硯は、ほとんどが中国製の端渓硯、赤いのは山口県の赤間硯(作家:堀尾信夫 作)
一番のお気に入りは、丸みのある端渓の硯、使いやすさもサイズもちょうど。

さっそく、研いだ硯で墨をすると・・・・気持ちよく墨が下りる、見る見る間に黒い墨が硯の丘を染めてゆく
そして、また筆を使う意欲もそそられてくる

そして、切れ悩んでいた、生花のハサミや包丁も中砥石、仕上げ砥石で研いでみた
プロのようにはすっきりと研げないが、大工さんがしていた姿、youtubeで見かけた刃物の研ぎ方に見習って懸命に研いでみた
道具は、 『 いいものを買って、きちんと手入れして、長く大切に使う 』 を心がけている
休日ならではの、作業です

土曜日には、二週間ぶりの生花の稽古
月末の研究会用の稽古 盛花・直立型
ホトトギス(5)
ケイトウ(3)
丸水盤に生ける

手入れ1  手入れ3

手入れ2

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信頼関係の構築
- 2018/06/26(Tue) -
霧の夜明け3
百十四経済研究所が毎月出している「調査月報」2018/5月号
毎月送られてくる内容から、気に止まった投稿記事があり
その投稿者にさっそく三本松ロイヤルホテルで講話をしてもらおうと連絡をとった
その著者である尾田さんに無理を言って承諾していただき、二か月後の本日講話をしてもらった

「西陣織と地域をつなぐ仕事」と題して、40分 充分内容を検討されている講話でした

スライドを使いながら時系列で大学での研究から商品化への問題点や克服内容を丁寧に説明された

西陣織の職人組織を 「緊密で無駄のない情報交換」 が 信頼関係を構築しているという、研究成果も含めて
アカデミックな研究と、事業として実際に作り始めて取り組んだいくつかの実践
その行動力に感動しました

今朝のオアシスからの景色は朝靄の朝日・・・・

昨日の柳宗悦の名誉挽回作品・・・・南無阿弥陀仏  
 この博識と仏教用語の広範囲ぶりには・・・・脱帽でした
誰しもが認める!!

霧の夜明け4  尾田美和子さん

尾田美和子さん2     南無阿弥陀仏 柳宗悦




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忘れたころに届く
- 2018/05/12(Sat) -
大塚靴M5-100
この靴を注文したことを忘れていた
この商品を観ながら、・・・・・・・netで注文履歴を調べてみた
確かに、昨年の4月に注文していた、大塚製靴 M5-100
注文したころを思い出しながら、確かに手元に届くのには一年かかると記載されていたが
敢えて注文した靴
ヒット商品らしく今では、一年半の待ち時間になっている
履いて見ると、パンパンにきつい感覚だがフィット感もちょうど
フィット感はオールデンのチャッカブーツと似ているが
履き心地は違う
自分の足として慣れるまでには時間がかかりそうだが、フォーマルな洋服向きなので常に履くことも躊躇する

今であれば、注文しないかもしないかもしれないな~と  また試しに履いている
お気に入りなのだ!

一昨日の庭のヤツデは 水をはじくように輝いていた

ヤツデ



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